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フラメンコを観る

フラメンコ観覧は敷居が高いと感じる方が多いと言われています。フラメンコには独自の技術が用いられていたり、スペイン語を基とする専門用語も多数存在する為、理解出来るまでは少し時間が掛かるかもしれませんが、決まり事を知り、仕組みを理解する事で楽しんで鑑賞出来るようになります。

FL_流れ・鑑賞マナー

流れ・鑑賞マナー

フラメンコのステージで一般的に行われている流れを解説します。

◆タブラオTablao(フラメンコショーを見る事が出来るお店)

タブラオのステージ流れとしては、オープニング〜出演者それぞれのヌメロ〜フィン・デ・フィエスタとなります。オープニングやフィン・デ・フィエスタはセビジャーナスSevillanasというセビリアの春祭りで踊られる曲をペアで踊ったり、ブレリアBuleríaという明るい曲をひと踊りずつ全員で踊ります。

ハレオJaleoと言われる掛け声をかけて客席からも盛り上げていきます。が、一つだけ観客がやってはいけない事があります。

それは手拍子。

ステージ上で踊っている人の後ろにいる歌い手や他の踊り手が手拍子を叩いています。これはパルマPalmaと呼ばれ、楽器の一部と見なされています。曲中でテンポが変わるフラメンコは、その速度変化に瞬時に対応する必要があるため、熟練した技術が必要となります。そのため観客の手拍子は、やっては行けない事とされています。

フラメンコは出演者がそれぞれ自分の持ち曲を踊っていきます。

◆公演Espectaculo

FL_構成

コンパス・構成

フラメンコの基礎となるコンパスCompas(リズム)と、フラメンコでよくみられる構成パートを紹介します。大まかな約束事はあるものの、基本的にはそれぞれのアーティストが構成を決めています。

​◆コンパス Compas

12拍子 〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

Fandangos  ファンダンゴ系(民謡)。スペイン各地に受け継がれてきた民謡

Fandangos‗Estilos de Malaga  ファンダンゴ‗マラガスタイル。マラガ地方で発展した民謡のスタイル

Fandangos‗Cantes de Levante  ファンダンゴ‗レバンテ地方の歌。レバンテ地方で受け継がれてきたスタイル

Tangos  タンゴ系。4拍子(2拍子ともいう)のリズムを持つ歌

Syguiriyas  シギリージャ系。ソレア系と同じ12拍子だが独特のリズムを持つ

Soleares  ソレア系。12拍子で数えられるリズムを持つ

Soleares_Cantinas  カンティーニャ。小唄と呼ばれる明るい歌が集まったもの

Tonas, Saetas e.t.c  無伴奏の歌 … ギターなどの伴奏を伴わない歌

Folclore  フォルクローレ。民族音楽に基礎を置いた大衆音楽

Cantes de Ida y Vuelta  逆輸入の歌。ラテンアメリカなどスペイン以外の国で発展し、スペインに戻ってきた歌

Otros  その他の由来によるもの​

パート   やっている事

イントロ 始まり

サリーダ 出る  

ジャマダ(★) 歌を呼ぶ合図

レトラ 歌詞

ファルセータ ギターのメロディ

エスコビージャ 足技   

タパ メロディのないパート   

スビーダ(★) テンポアップ

タンゴ・ブレリア 最後に盛り上げるパート

マチョ  リズム䛿変わらず盛り上げるパート

フィナル 終わり (★)合図

FL_ハレオ

ハレオ(掛け声)  JALÉO

フラメンコショーの際にステージを盛り上げる為に出演者や観客がパフォーマーに掛ける掛け声です。歌舞伎の合の手と同じようなものです。パルマ(手拍子)のように制約はありませんが、ステージ進行を妨げない心遣いは必要です。

   ÓLE(オレ!= 素晴らしい!!)

例) Eso Es(エソ エス!= そうだ!!)

 例) Arza(アルサ!= さあ行こう!!) 

例) Toma(トマ!= それ!!)         

応用Toma que Toma(トマ ケ トマ!= それそれ!!) 

例) Bien(ビエン!= 上手い!!) 

例) Guapo, pa(グアポ、グアパ!= かっこいい、美人!!)

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