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FLAMENCO フラメンコ

フラメンコ

フラメンコは２０１０年にユネスコ世界無形文化遺産へ登録されたスペインの伝統舞踊です。その情熱的な魅力に惹かれ、現在では世界中に多くの愛好家が存在しています。主に踊り(Baile)、歌(Cante)、ギター(Toque)から構成され、参加している人達が曲毎に持つコンパス(Compás)という独特のリズムを共有することで進行して行きます。

スペインにはフラメンコ専門のステージが設置されているお店（タブラオ）があり、毎日フラメンコショーが開催されています。また多くのフラメンコフェスティバルが開催されており、時期が合えばトップアーティストの公演を観ることが出来ます。

流れ・鑑賞マナー

観光でスペインを訪れた場合はぜひタブラオに足を運んで下さい。特にアンダルシア地方にはタブラオが多く存在し、インターネットで予約できるところもたくさんあります。都市によりフラメンコの雰囲気も異なるのでぜひ時間の許す限り見比べて見て下さい。

【タブラオ鑑賞】

予約

大抵のお店はインターネットで予約可能（クレジットカード決済）です。当日席が空いていれば直接お店の窓口でチケットを購入することも可能です。ショーは夕方から夜にかけて数回開催されますので希望の回を選択します。

席

基本的には自由席で先着順です。席が決められていて係員に案内されるお店もあります。ショーが始まる２０分前ほど（お店、コースにより異なる）に開場します。入場待ちの行列ができますので、良い席で観たい場合は少し早めに到着して並ぶとよいでしょう。

食事・飲み物

レストランを併設していてコース料理＋フラメンコショーを提供するタブラオもあれば、ワンドリンク込みのお店、チケットはショーチャージのみで店内でドリンク等購入が可能なお店、全く飲食は出来ないお店などまちまちです。通常ショーチャージに含まれるものはHPに記載されていますので確認してみて下さい。

所要時間

所要時間も出演者数や構成、料理の有無によってまちまちですが、ショーだけ又はドリンク付きのお店は１時間～１時間半、料理込みの場合は２時間～２時間半位みておくとよいと思います。

【流れ】

フラメンコでは曲の事をヌメロNúmeroといいます。フラメンコは基本的に１人で踊る為、若手から実力者の順に一人ずつ持ち曲を踊っていきます。またカンテソロ（踊りはなくギターとカンテだけ）で歌を聞かせるもの、ギターソロ（ギターだけ）でギターテクニックを披露する演目もあります。

ショーの最初や最後にステージを賑わせる為に、セビリアの春祭りで踊られるセビジャーナスという曲をペアで踊ったり、フィン・デ・フィエスタといわれるブレリアという明るくテンポの速い曲を全員で踊ったりします。

基本的にはショーの間は撮影禁止ですが、最後のフィン・デ・フィエスタの時は撮影が許可されるタブラオもあります。

【マナー】

掛け声

フラメンコではハレオJaleoと言われる掛け声をかけて客席からも盛り上げていきます。イメージとしては歌舞伎の合の手と同じです。演者が技を決めた時の賞賛であったり、テンポを上げる時などの景気付けであったり、ステージを盛り上げるために行っているものです。

客席からかけるハレオの代表的なものとしては、「オレ！Óle（スペイン語はアクセント記号 ’ がついている所を強く発音する）」です。素晴らしいと感じたらぜひ声をかけてみて下さい。

手拍子

ステージ上では踊っている人の後ろにいる歌い手や他の踊り手が手拍子を叩いています。これはパルマPalmaと呼ばれ楽器の一部と見なされています。曲中でテンポが変わるフラメンコは、その速度変化に瞬時に対応する必要があるため、熟練した技術が必要となります。そのため観客の手拍子はやっては行けない事とされています。客席で手拍子を叩くと店員から注意されます。

フラメンコ鑑賞においてはこの点だけ注意してください。